デザイン水槽でつくる自分だけのパーソナルアクアリウム入門
インテリアにするのに適した、初心者向けの熱帯魚を紹介しています。
熱帯魚は、その名の通り熱帯に生息する魚たちのこと。日本で飼育をするには、水温や水質の管理、病気の対策が必要です。その熱帯魚の飼育の難しさを上回るのが海水魚。アクアリウム内の塩水や水草、サンゴといった生体管理は、かなりの勉強と経験を要するでしょう。
そこで、比較的飼育がしやすいといわれる熱帯魚と海水魚を一覧にしてみました。どれも美しい魚ばかりだと思いますので、気に入ったものがあれば、ぜひチェックしておいてくださいね。
もちろん下記の魚たちは一例で、他にも数百種類の魚がいます。
ネオンテトラ | アカヒレ | ラスボラヘテロモルファ |
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青と赤の美しいネオンのような魚。とっても有名で、丈夫です。 | 赤いヒレが美しい魚。とにかく丈夫で飼いやすい! | コイ科の熱帯魚で、美しい朱色のからだ。 |
プラティ | グローライトテトラ | コリドラス アルクアータス |
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穏やかな性格なので飼いやすい。繁殖もしやすい魚です。 | 一見地味ですが、群泳する姿は見事。丈夫で大人しい魚。 | 底の方をちょこちょこ泳ぐ、かわいらしい魚。底床を掃除してくれる、変わった魚です。 |
ラムーノーズテトラ | ゴールデンハニーグラミィ | アフリカンランプアイ |
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ラムを飲んで酔っ払ったような赤い顔の魚。これも群泳させると見事。 | 鮮やかなオレンジイエローの熱帯魚。温和な性格です。 | 目が真っ青に輝くのが特徴。群泳させたときの感動は圧巻です! |
ドワーフグラミー | マーブルハチェット | ブルーグラスグッピー |
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赤みの入った縦縞が美しい魚。ずっと見ていても飽きないと評判です。 | 大理石模様が素敵!形も変わっていて、群栄する魚とのアクセントに。 | アクアリウムの癒しを象徴するような淡水魚。ネオンテトラと並び、有名な種類。 |
アーチャーフィッシュ | ヤマトヌマエビ | 淡水エイ |
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多少の塩水が必要になり、少し飼育が難しい。鉄砲魚とも呼ばれています。 | コケを食べるエビの仲間で、愛くるしい姿にファンが増加中です。 | 大人雰囲気を醸し出す渋い存在。優雅なアクアリウムにぜひ入れておきたい。 |
熱帯魚は飼育が難しそうなイメージをもっているかもしれませんが、育て方さえ覚えてしまえば楽に飼育できます。適切な育て方を把握して、大切に育ててあげましょう。
熱帯魚にとって大切なのは温度です。水温が低くても高くても熱帯魚にダメージを与えてしまいます。夏と冬は極端に温度が高くなったり低くなったりするので、適切な温度を保てるように調整してあげてください。
夏の場合、温度は平気で30度を超えてしまいます。暑さに弱い熱帯魚は死んでしまうことも。水換えをすると水温は多少下がりますが、たくさん水換えをしてしまうと水質が安定せず、魚には悪い影響が出てしまうでしょう。夏は冷却ファンを取り付けてあげると、水温が保たれやすくなります。また、室温も大事です。水槽が置いてある部屋は冷房を付けて温度を下げてあげましょう。
反対に冬の場合は、温度が下がりすぎないように気を付けてあげてください。夏よりも冬のほうが温度管理は簡単といわれています。ヒーターを設置しておくだけでOKです。ただし、ヒーターが壊れてしまうと数時間で急激に温度が下がってしまう恐れがあるので、できれば2本、用意しておいてください。1本が壊れても1本が機能していれば急激な温度変化は防げます。夏同様、室温を高めに設定しておくのもおすすめです。
熱帯魚も日によって、体調が違います。毎日ちゃんとチェックしていると、最初は見ているだけでは体調の良い悪いはわからないかもしれませんが、次第にわかるようになります。毎日見ていると、違いには気づけるはず。早めに変化を発見してあげれば、ほかの魚に悪い影響が出ないよう隔離したり、どのように対応すればよいか調べたりといったこともできます。
たくさん食べてほしいと思い、餌を与えすぎると魚には悪い影響を及ぼします。魚が食べきれなかった餌は、水槽の中でゴミとして蓄積します。そのゴミが溜まり、水質を悪化して魚にとって棲みにくい水槽になってしまうと、魚は元気に過ごすことができなくなるでしょう。魚もキレイな水質を好むので、たくさん餌を与えすぎないようにし、水質の状態を保つように心がけなくてはいけません。
熱帯魚が泳いでいる水槽は、美しさとかわいらしさで目を奪われます。アクアリウムで好まれる熱帯魚は小さめのサイズが多いですが、小さい魚がたくさん泳いでいる水槽は動きがあるので、見ていて飽きないでしょう。
また熱帯魚と同時に水草を入れることもできます。水草がメインの水槽だけど、ある程度動きのある魚を入れたい、というときでもサイズが小さければ水草を邪魔することがありません。色も、鮮やかなものもあれば落ち着いたものもあり、好みに合わせて選ぶことができるでしょう。ただし、熱帯魚の場合は同じ品種をまとめて入れることが多いので、色が鮮やかなものであっても統一感があり、洗練された雰囲気の水槽が出来上がります。アクアリウムを1つのアートとして楽しみたい、という場合には、熱帯魚をオススメします。
熱帯魚アクアリウム・水槽の
レンタル・リース業者
初期費用の安い順に厳選紹介!
カクレクマノミ | ハマクマノミ | オレンジフェイス バタフライ |
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ファインディング・ニモで一躍有名になった人気の魚! | クマノミの中でも特出した美しさと言われている、真っ赤な体が特徴です。 | 非常に希少な種で飼育も難しいが、一度は水槽に入れてみたい。 |
バイカラードティーバック | ツノダシ | フレームエンゼル |
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小型ながら、鮮やかな色彩が本当に美しい。しかも丈夫なのでオススメ。 | まさにトロピカルフィッシュといった姿。大きな水槽で、ぜひ群れで泳がせたいです。 | 真っ赤な体に入った黄色と黒の模様が絶品の美しさ。派手な海水魚は、アクアリウムのなかで映えますね。 |
コガネヤッコ | スイスガード | アケボノハゼ |
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黄色のボディのなかに、1点だけ輝く青い瞳がたまりません。 | 人気種で、サンゴの陰からちょこちょこ顔を出すのがかわいい。 | 頭部にある旗のようなものを、パタパタ動かしながら泳ぐ姿がキュート! |
海水魚は見た目が鮮やかで、飼ってみたいと考える人も多いでしょう。しかし、本来は海の中で生活している魚たちを水槽で飼わなくてはいけないため、しっかりと準備をして快適な環境を作ってあげなくてはいけません。しっかりと育て方を学んでおきましょう。
海水で生活していた魚たちは、海水の中でしか生息することができません。しかし、海からそのまま水をもってくるわけにはいかないので、人工海水を作りましょう。水道水と海水の元を使います。海水は、25度で1.021~1.023の比重で合わせると、魚にとっても快適な濃度となります。塩分濃度が高すぎると、魚が脱水症状を起こしやすくなります。反対に低すぎると、魚が太りやすく健康に害を与えてしまうので気を付けてください。
水質は、日に日に悪化していくものです。水槽内では、様々な生物が活動しています。狭い水槽内では、海のように自然に水質を維持していくことはできません。そのため、人工的に水質を維持できる設備を整えてあげましょう。水質を維持する1つの方法として、必ずやらなくてはいけないのが水換えです。水換えによって、変わってしまった水質を回復させ、魚に取って過ごしやすい状態を取り戻すことができます。水換えの理想は毎日ですが、なかなか毎日の頻度で水換えをするのは難しいでしょう。目安として、1週間に1回、全体の水の3分の1から5分の1程度を換えてあげてください。
また、日ごろから水質が悪化しないような工夫も必要です。その1つに、餌の与え方があります。餌は食べきれない分そのままバクテリアによってアンモニアにされてしまいます。アンモニアが多く発生すると、魚にはあまりいい状態とはいえません。アンモニアをできるだけ発生させないために、食べ残さない程度の餌を与えてください。魚が数十秒ですべて食べきれるぐらいの量が適量です。
いろいろな魚を1つの水槽で育てることができれば、色もさらに鮮やかになり美しいですよね。しかし、入れる魚の相性を考えなくてはいけません。テリトリー意識が強い魚同士を入れてしまうと、お互いに敵としてライバル関係になり、ストレスが溜まっていきます。
また攻撃をしかける魚もいるので、傷つけられて弱っていく可能性もあるでしょう。その1匹だけでなく、傷口から菌が繁殖し、水中に菌が蔓延して他の魚まで病気になりやすいです。そうならないように、1つの水槽には相性の良い魚同士を入れてあげてください。もしも飼育してからケンカをするようになってしまった個体同士がいたら、どちらかを隔離するなどしてケンカしないように工夫しましょう。水槽をもう1つ用意するのは大変なので、隔離ケースやセパレーターなどを使ってあげると、同じ水槽内でもストレスなく過ごしてもらえます。
魚をたくさん入れると、魚はストレスを感じやすくなる、といわれています。ストレスを感じると、魚の体内では尿素ホルモンというものが作られるのですが、これが表皮から水中に溶け出します。これが水槽内に広がっていくと、他の魚にまで悪い影響を与え病気が次から次へと感染しやすくなるでしょう。ストレスを与えないように、1匹あたりの空間をたくさん確保してあげてください。また、あまり魚の量が多いと短期間で水質が悪化します。水質の悪化で魚が体調を崩してしまう恐れがあるでしょう。
どれぐらいの魚が飼育可能かというと、60㎝水槽なら小さな海水魚で最大でも5匹程度。大きな海で悠々と泳いでいた環境には程遠いですが、ストレスなく泳ぎ回れる最低のスペースは作ってあげましょう。
海水魚は、何といっても色の鮮やかさや個体の美しさが特徴的。とても個性的な形や色をした海水魚がいるので、単体でも楽しむことができるでしょう。アクアリウムの中に海水魚を入れる場合は、魚がメインとなります。魚が優雅に泳ぐ姿を眺めるアクアリウムが出来上がります。まるで海が小さな水槽の中に入っているかのような感覚です。鮮やかさや魚がメインでアクアリウムを作りたいというときは、海水魚の飼育に挑戦してみましょう。
ここで紹介した美しい魚たちですが、いくら個体が丈夫なものもあるとはいえ、飼育の難しさはつきもの(特に海水魚は素人では厳しいと思います)。
それでも、家に帰ってきたときに、優美で癒しのあるアクアリウムを実現したいならプロに任せるのが一番楽です。
コケは自分で除去することもできますが、コケを食べてくれる生体を入れることにはたくさんのメリットがあります。飼育されている魚にとっても、コケ掃除を生物に任せた方がストレスになりません。 コケを目の敵にするあまり、毎日腕を突っ込んで清掃に励めば、その分に魚には脅威を与えることもあるのです。
熱帯魚以外でも人気のお魚や、貝・エビなど実は種類も様々なのです。見た目のかわいらしさだけではなく、コケを食べてくれる働きをする生き物もいます。また、日本古来の金魚など癒やし効果のある生き物を選んでみましょう。
アクアリウムを作るには、魚だけでは見た目が寂しいですよね。水中のデザイン性を高めるために、やはり水草も重要な存在ではないでしょうか。水草も生き物として、どのように育てるべきか考えながら、導入する水草を選びましょう。
デザイン水槽でつくる自分だけのパーソナルアクアリウム入門