デザイン水槽でつくる自分だけのパーソナルアクアリウム入門

超大型水槽の設置方法

このページでは、超大型水槽を設置してアクアリウムを楽しむ方法を解説しています。搬入方法や撤去方法、費用感について詳しくまとめました。実際に超大型水槽を設置した事例もご紹介していますので、あわせてご参考ください。

超大型水槽とは

超大型水槽とは、「規格水槽」と言われる水槽よりも大きな水槽を指す言葉です。

量産されている水槽の多くは、大きなものでも横幅が120cmまで。横幅がそれ以上の水槽は、超大型水槽と言えるでしょう。大きさに決まった定義がなく、業者によっては横幅が180cm以上の水槽を指している場合もあります。

奥行きや高さもそれぞれですが、60cm以上の水槽は規格外であることが多く、奥行きや高さのある水槽も超大型水槽に分類できます。

オーダーメイドが基本

量産規格よりも大きな水槽なので、超大型水槽はオーダーメイドが基本。そのため、設置場所に合わせて細かく大きさを調整できるのがメリットです。

コーナーに超大型水槽を設置したい場合はL字型水槽、壁に埋め込むように設置したいなど、希望に合わせて業者に依頼するのが一般的です。

大型魚の飼育に最適

超大型水槽は規格水槽よりも大きいため、ひとつの水槽で多くの魚を飼育したい際に最適です。また、大型魚や大型に育つ古代魚は広いスペースを必要とするため、これら大型魚の飼育を考えている方にも適しています。

中には、アロワナを一つの水槽で複数飼育するために特注の超大型水槽を設置する人もいます。

ガラスではなくアクリル

超大型水槽は、板厚や加工のしやすさから、ガラスではなくアクリルで制作されるのがほとんどです。大型のガラスとなると重さも加わるため、重量の面からもアクリル板が最適と言われています。

L字型水槽や円柱型の水槽など特殊な形状にしたい際にも、加工のしやすさからアクリルが選ばれます。

超大型水槽はどうやって搬入する?

超大型水槽の搬入は、チャーター便での輸送が基本です。横幅が150cmほどなら人の手でも搬入できますが、2m以上となると大人数で持ち上げて移動するか、クレーンを使用して移動しなくてはなりません。水槽が大きいほど輸送費や搬入にはコストがかかります。

水槽の横幅が3m以上の場合、現場に材料を運び入れてその場で施工するケースもあります。超大型水槽は、使用するアクリル板もかなりの大きさになります。そのため、アクリル板そのものや搬入経路の確保が必要です。

超大型水槽はどうやって運用する?

超大型水槽の運用は、自分自身で運用する場合とアクアリウムの専門業者に委託する2パターンがあります。

超大型水槽には大量の水が必要な上、その大きさから運用には手間がかかります。

水の交換はもちろん、コケの撤去や底砂の掃除、ろ材の清掃など、さまざまな作業をしなくてはなりません。水槽が大きい、高さがあるほど清掃が行き届かないところが増えるので、専門業者に依頼する方が多いです。

手間や時間はかかりますが、もちろん自分自身での運用も可能です。

メンテナンス作業そのものを楽しみたい方は自分で運用、水槽に時間や手間をかけられない方は業者へ依頼と、自分に合ったスタイルで楽しむと良いでしょう。

超大型水槽はどうやって撤去する?

超大型水槽は、搬入と同様、撤去の際にも専門業者へ依頼するのが一般的です。設置作業と同じ規模になるケースが多いためで、複数人での作業やクレーンの使用、場合によっては現場での解体作業が必要な場合もあります。

超大型水槽を導入したいと考えている方は、設置だけでなく撤去の手間や費用も念頭に置いた上で検討するようにしましょう。

超大型水槽の費用

板厚で価格が変わる

一般的に、水槽の費用は板厚で値段が変わります。超大型水槽は水量が多いため、その水圧に耐えられるだけの厚さのアクリルが必要です。大きさによっては、板厚が10mm以上になる場合もあり、厚みに応じて費用は高くなるでしょう。

大型になるほど加工費が高くなる

横幅が大きくなるほど接着などの加工も難しくなり、費用がかかります。2mを超える水槽となると加工費が高くなり、100万円以上のケースやサイズによっては300万円を超えることも珍しくありません。

周辺機材や水槽台の価格にも注意

超大型水槽を設置する場合、かかるのは水槽本体のコストだけではあありません。

ろ過槽やポンプ、水槽を照らすライト、天板など、多くのアイテムが必要です。これらの周辺機材も超大型水槽に合わせたサイズやパワーのある機材が必要となるので、一般的な周辺機材よりも費用がかかります。

また、大きな水槽に耐えられるだけの強度を持つ水槽台も必要になります。水槽台は鑑賞性にもかかわるパーツですので、自分の理想や希望にあった水槽台が手に入るかもチェックしましょう。

一度見積もりを取るのがおすすめ

超大型水槽はオーダーメイドになるため、材料コストや原料費によって価格が大きく変わります。

最近では物価高や原材料不足によって、水槽の材料の入手も難しくなってきているため、専門業者に見積りを依頼するなど、一度事前に確認しておくのがおすすめです。

水槽本体の費用だけでなく搬入費がいくらかかるかが判り、設置のためにトータルでいくらかかるか費用感が分かりやすくなります。

超大型水槽の設置例

憩いの空間を彩る超大型水槽

老人ホームの共有スペースに設置された、横幅3メートルの超大型水槽です。レンガで囲まれた水槽が、水槽の透明感と水草のグリーンの鮮やかさを引き立たせています。

水槽は両面から見られるようになっており、水槽の背面側はレストラン。食事しながら水槽の鑑賞も楽しめるよう、工夫された事例です。

老人ホームの超大型水槽導入事例 老人ホームの超大型水槽導入事例
画像引用元:アクアリンク公式HP
https://www.aqualink.tv/03_01.html

まるでパノラマのように広がる超大型水槽

3メートル以上の超大型水槽がカウンターに設置されたダーツバーの事例です。この水槽は1枚板のアクリルではなく、埋込み型の水槽を連結させることによってできた超大型水槽。

カウンターの長さに合わせて設置することで、インパクトのある見た目に仕上がっています。お店の雰囲気に合った照明がムーディーな夜を演出してくれます。

ダイニングレストラン超大型水槽導入事例 ダイニングレストラン超大型水槽導入事例
画像引用元:アクアリンク公式HP
https://www.aqualink.tv/set13.html

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【免責事項】
「水槽をインテリアに!アクアリウムガイド」は2014年12月の情報を基に作成しています。参照した口コミや画像の引用元、最新の情報に関しては、必ず公式サイトをご確認ください。

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