デザイン水槽でつくる自分だけのパーソナルアクアリウム入門
ほとんどのバーは店内が暗いため、よほど印象的なものがないと、来店したお客さんに店を覚えてもらえません。お酒も入っているので、酔った状態ではほかのバーでの記憶と混ざってしまうことも。そこで、ぜひ活用したいのがアクアリウムです。水槽が大きかったり、円柱や六角形の形を模していたりすると、それだけで「水槽のある店」として、お客さんの脳内にインプットされるでしょう。また、アクアリウムの照明を赤や青にすれば、よりインパクトを与えられますし、水草を多めに入れれば、落ち着いた雰囲気を演出することもできます。店のコンセプトや雰囲気に合わせてデザインを変えることができるのも、アクアリウムの魅力です。
サービスが良いことやお酒がおいしいことは、お客さんにとって大事な条件です。しかし、それだけでリピーターになってくれるかどうかはわかりません。実は居心地の良さや空間の良さも、リピーターを増やす大事なポイントです。空間に対するイメージは、意識していなくても、なんとなくで感じてしまうもの。居座りづらかったら、二度と店を訪れることはないでしょう。その点で、アクアリウムはお客さんに満足度を与えやすいアイテムです。また、置くだけで高級感を与えるので、お店の印象アップにもなるでしょう。お客さんにとって、店の価値をワンランク上げたい場合に活用してみると良いかもしれません。
店を経営する際に、必ず考えなければならないのが「他店との差別化」です。これをよく考えている店ほど、後に繁盛し、売上を伸ばしています。差別化といっても特別なアイディアは必要ありません。アクアリウムも、差別化を図る手段になります。綺麗な水槽が置いてあるだけで店の華やかさが増し、お客さんも自然と足を運んでくれるでしょう。また、アクアリウムが設置してある店だけをまとめたサイトにも掲載されやすく、話題性も良好です。現在は、ネットの情報を頼りに訪れるお客さんも多いため、こういった魅力を持っていることは強みになります。新規の顧客もより獲得しやすくなり、大きな特徴のない店よりも選ばれやすくなりますよ。
アクアリウムは幻想的で素敵な空間を演出してくれます。しかし、水槽の中の水が汚れては絶対にNGです。汚い水はもちろんのこと、苔で水槽の中が覆われているのも、店の印象を悪くしてしまいます。特に飲食店は、清潔さが問われるサービス。少しでも不衛生な部分を見せてしまうと、お客さんが「ここは汚いお店」と感じ、拒絶されてしまうことも。バーにアクアリウムを設置する際は、常に綺麗な水であるよう心がけましょう。
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アクアリウムの導入事例を一部紹介いたします。
画像引用元:アクアリンク公式HP
https://www.aqualink.tv/detail05.html
1つ目の事例は、カウンターの下に納まるアクアリウムを設置するお店。足元に施工された長さ4mのオール硝子特注カウンターの下はブルーの照明が照らし出す妖艶な空間です。思いもよらない位置に設置されたアクアリウムは、サプライズ度も高いです。
さらにはカウンターテーブルに曇りガラスを採用することで、水槽の照明が反射して間接照明の効果を生み出し、店内全体のカッコイイ雰囲気の演出にも一役買っています。
画像引用元:アクアリンク公式HP
https://www.aqualink.tv/detail05.html
2つ目の事例は、水槽自体がテーブルという斬新なアクアリウムを設置するお店。真上からだけでなく、360度色んな角度から眺めても、まるでCGかと錯覚するほどに美しい水槽群の、幻想的な水中世界を楽しむことができる設計です。
高さ、直径、形、色まで全て自由設計が可能で、テーブルと同様に食器やグラスを置いて飲食を楽しめる、集客効果も期待できる店内空間を構築できます。
画像引用元:TOKYO AQUA GARDEN公式HP
https://t-aquagarden.com/example/newworks884.html
バーの開店15周年を記念し、店内イメージを一新するために導入されたという120㎝のアクアリウム。大型ということもあって店内のどこからでも無理なく眺められ、水流に合わせて揺れる水草や自由に舞い踊る熱帯魚たちの様子もよく分かります。左右の両側に高さを与えた「凹型構図」の手法が用いられており、流木や水草、砂などがバランスよく配置されているのが特徴です。魚たちに関してもネオンテトラや尾にミッキーマウス型の模様があるミッキーマウスプラティなど、定番から個性派までを厳選しているのがポイントと言えるでしょう。
画像引用元:TOKYO AQUA GARDEN公式HP
https://t-aquagarden.com/example/newworks751.html
お客様がカウンターに座った際、ちょうど目線の高さに来るように工夫された60㎝の水槽。石や流木をダイナミックに配置したデザインですが、穏やかなブルーの背景と調和し、心やすらぐ仕上がりとなっています。60㎝だとカウンターにぴったりと収まるサイズなので、お酒のボトルが並ぶ中でも場所を取りすぎません。ネオンテトラやゴールデンハニードワーフグラミーなど、間近で見ても可愛らしい魚たちにも注目です。
画像引用元:アクアプロデュース彩公式HP
https://www.aqua-sai.com/example.html
カウンターとVIPルームのパーテーションとして用いられた、90㎝のアクアリウム。ゆったりとした時間が流れる隠れ家的なバーに合わせ、華やかながらも落ち着いた雰囲気のデザインとなっています。VIPルームからはマスターがお酒を作る姿が水槽越しに窺えるとのことで、より特別な夜を演出できそう。ブルーとグリーンが調和したナチュラルな水槽は、一枚板のテーブルともマッチしていますね。
画像引用元:アクアプロデュース彩公式HP
https://www.aqua-sai.com/example.html
ワインバーに設置された、60㎝と程よい大きさのアクアリウム。上品な青白い光が、瀟洒な雰囲気のバーの中でぽうっと灯りがともるような存在感を発揮します。光そのものは明るいですが、色合いを工夫することでラグジュアリー感にも違和感なく寄り添っている印象です。美味しいワインに舌鼓を打っているとき、ふと目をやった先にこんな水槽があったら、非常に心が癒されそうですね。
デザイン水槽でつくる自分だけのパーソナルアクアリウム入門