水槽をインテリアに!アクアリウムガイド

アクアリウムセラピー

アクアリウムセラピーについてみていきましょう。

アクアリウムセラピーとは?

水槽が病院の待合室にはよく置かれています。その理由は、ストレスや緊張感を和らげるためです。水がゆらめいたり、魚が優雅に泳いだりする姿を見ていると、自然とストレスや緊張がほぐれていくのだとか。この気持ちの変化を利用しているのが、アクアリウムセラピーです。実は海外では認知症の緩和にも利用されています。

リラックス効果

水槽を眺めているときって、ふんわりと心地よい気分になりますよね。実は、この時脳からは、シータ波と呼ばれる脳波が出ています。シータ波は、アクアリウムを眺めているときに検出されるとされています。通常リラックスしているときはα波が出るとされているのですが、実は心地よさを感じているときはα波ではなくシータ波が出ているのです。

新しい環境でのストレスを緩和

新しく高齢者施設やその他施設、または別の環境になる人にとって、今まで生活していた環境がガラっと変わってしまうことは不安でしかありません。例えば、高齢者施設が実験をしたところ、入所者は施設での生活に慣れるまではアクアリウムに強い関心を持っていたのだとか。高齢者に限らず、新しい環境や新しい人間関係が始まったばかりのときは、少なからずストレスや緊張を感じるものです。そのストレスや緊張を緩和するためにアクアリウムが役立つでしょう。

実際にこのような調査がありました。

Kaplan(1995)による注意回復理論では、植物を中心とした自然環境には無意識に注意が向き、精神的な疲労が軽減する回復環境としての機能があるとしている。

出典:【PDF】アクアリウムの注意回復効果について(<特集1>回復環境)')

精神的な疲労=ストレスのことですが、アクアリウムを眺めると軽減させることができるでしょう。

病院の恐怖心も和らげる

病院という場所は、なぜだか緊張や恐怖を感じるものです。病院独特の雰囲気が苦手な人も多いでしょうし、検査や採血など…不快なことを我慢してやらなくてはならず、病院は行くだけで疲れる場所ではないでしょうか。病院に苦手意識や恐怖を感じる人も多いでしょうが、アクアリウムが1つ設置されているだけで雰囲気が変化します。

緊張したり強い恐怖を抱えたりしている方も、アクアリウムを眺めているうちにスーッと気持ちが落ち着いてくるはず。病院への恐怖心や苦手意識も和らげてくれるのではないでしょうか。

オフィスでもリラックス効果

仕事でのストレスは多くの人が感じています。そのストレスが原因となり、オフィスでの人間関係もギクシャクしてしまうことも。オフィスではお互いにストレスを感じず、良好な人間関係で過ごすことこそが業務効率を上げるポイントですね。仕事はある程度の緊張感をもってやるべきではありますが、常に緊張しっぱなしでは疲れてしまいます。適度なリラックスもできるような環境でなくてはいけません。

アクアリウムは、オフィスでもリラックスを感じるために役立ちます。水槽を設置することで自然と社員同士も集まりやすくなり、普段はかかわりがない社員同士のコミュニケーションも取りやすくしてくれるでしょう。自然とオフィス内全体が過ごしやすい雰囲気になります。

ストレスへの効果

ストレスへの効果は先ほどからご説明している通り、十分実感できるでしょう。

アクアリウムは「魅了」「視野」「好み」といった尺度で回復環境要素を持っており、そのためアクアリウムが存在する環境では、作業によって疲労した被験者の注意は無意識にアクアリウムに引き寄せられ、ストレス緩和につながると考えられる。また、アクアリウムが存在することによって空間が「魅向といった囘復環境要素において有意に高く評価される事も明らかになった。

出典: アクアリウムの注意回復効果について

となっているように、アクアリウムに引き寄せられ、眺めているうちにストレスが緩和されていきます。アクアリウムを見ると、気分が良くなる、楽になるという気持ちは人間の本能といえるでしょう。

水槽がある空間・ない空間にいる被験者に対して、唾液アミラーゼの計測と質問紙調査を行った結果もあります。アミラーゼはストレスを感じると出る物質といわれていますが、水槽がある空間で過ごした被験者はアミラーゼの量が減少したのだとか。この結果からも、水槽があるだけでストレスが軽減されていることがわかりますね。

 

リラクゼーション効果としてのインテリア・アクアリウムとは

アクアリウム 画像最近人気急上昇中のインテリア、アクアリウム。自宅の水槽で色とりどりの魚を飼育するのが、30~40代の方を中心に大きなブームとなっています。

水族館や池に泳ぐ魚、水のゆらめき、ふわふわと揺れる海藻を眺めているだけで、何となくリラックスするような経験は誰にでもあると思います。いつまでも眺めていられるような楽しみがありますよね。

そんな魚たちの世界には、日々忙殺されている私たちを癒し、リラックスさせる効果があることが科学的に証明されつつあります。

 

認知症のセラピーにも活用

アメリカにあるパデュー大学の実験で、アルツハイマーの患者にアクアリウムを見せると、落ち着いて意識がしっかりとする、という結果が発表されています。そして、現在でも引き続き認知症に対して、セラピーでアクアリウムを活用しています。精神的に落ち着くのはもちろんのこと、高齢者同士で会話も増え、認知症患者にとっては新たな刺激を受けやすくもなるでしょう。

アクアリウムセラピーとは少し異なりますが、気になる結果をご紹介します。

間近で見たイルカの巨体や大きな口に驚いて大泣きしていた少女が,イルカと目を合わせてその体に触れると,ぱっと明るい表情になり,「楽しかった」と言う様子を見ると,イルカに触れる体験が人にあたたかな感情をよび起こすことが伺い知れる。

出典:(PDF) イルカ介在療法のこれまでとこれから[PDF]

とのこと。認知症セラピーの例ではありませんが、やはりアニマルセラピーやアクアセラピーは、人の気持ちを楽しく・あたたかくさせることがわかりますね。認知症患者にとっては、こういった気持ちを持つことも大切とされています。そのきっかけとなってくれるのが、アニマルセラピーやアクアセラピーなのではないでしょうか。

高齢者にとっての生きがいにもなる?

高齢者施設においても、アクアリウムセラピーが今注目されています。高齢者施設に水槽を設置、利用者がどのような行動をするか観察をした実験がありました。その実験では、リアルな水槽と映像として水槽を映した場合で比較したのですが、リアルな水槽の場合は水槽に注目する時間は3倍にもなったのだとか。

魚がそこにいる、水槽がそこにある、そのリアルさこそが高齢者にとっての興味を集めることとなりました。デジタルの世界は、まだまだリアルには叶わない、ということでしょうか。

また、施設で長く過ごしていると単調な毎日となり、会話も減る人が多いのですが、アクアリウムは自然と人が集まり、会話が増えていきます。施設を利用する人たちが楽しんで生活をするきっかけにもなるでしょう。

アニマルセラピーよりもアクアリウムセラピー?

動物の癒し効果は、昔から注目されています。でも、ペットの世話って高齢者にとっては大きな負担となりますよね。そして、何より心配なのはペットロス。生きがいであったペットが亡くなってしまった場合、せっかく明るくなった心もまたふさぎ込みがちになる、という問題があります。

アクアリウムセラピーであれば、お世話をするといった手間もかからず。それでいて悲しみもあまり感じることがありません。心の癒し、そして楽しい気分だけを得られるのが、アクアリウムセラピーなのです。

子どもの教育にも!

子供 画像幼稚園におけるアクアリウムの実験も行われています。

魚は小さな存在でありながら、子どもたちに命の大切さを教える役目もあります。生き物はこうやってエサを食べて一生懸命に生きている…口にして伝えても子どもには理解できないことを、魚たちが教えてくれるでしょう。自然に触れる機会が減少している今の時代だからこそ、アクアリウムで自然に触れることが大切です。

幼稚園に観賞魚や金魚の水槽を置いたところ、以下のような行動が見られました。

  • 金魚を主人公に、お話をつくる
  • 指追い行動をする
  • 友達に魚の説明をする

それぞれ、子どもたちが魚に強い好奇心を感じていることがわかります。好奇心を育み想像力を刺激することで、子どもの教育にも適していると言われています。

 

家庭円満にもアクアリウム

施設や病院、オフィスなどでのアクアリウムだけではなく、自宅でもその癒し効果は抜群です。家族同士のきずなを深める手伝いをしながら、家庭にも安らぎを与えるのがアクアリウムです。動物を飼うとなると、エサや散歩などの負担が大きくてちょっと…というご家庭でも、アクアリウムなら労力もそれほど必要ありません。それでいて最高の安らぎを手に入れることができるでしょう。

脳がすっきりリフレッシュ

癒し効果についてご紹介してきましたが、リフレッシュ効果も抜群。目を閉じで5分間安静に過ごし、その後目を開けてホワイトボードを10分間眺めた後、15分間水槽を眺める…という試験をした結果、意思や思考に対して働きかける前頭葉にδ波が強く表れることがわかりました。脳が眠っているときと同じ状態の脳波です。

眠っていないのにどうして眠っているときの脳波が出るの?と気になりますよね。その理由は、後頭葉にあります。水槽で泳ぐ魚を見ていることで、色や形、その動きを分析するために働く後頭葉が活発になるので、前頭葉はその間休んでいるような状態になります。

脳が眠っている=休んでいるということなので、脳をフル回転させた後は水槽をぼんやりと眺めてリラックス&リフレッシュを心がけてみてはどうでしょうか。

実際に導入してみると?

では、自宅にアクアリウムを導入した人はどのように感じているのでしょうか。最後にその感想を紹介しましょう。

自宅にアクアリウムを導入したSさんの場合

Q.水槽を導入したきっかけは?

A.たまたまテレビで見た水槽が、カッコよくて衝撃的でした。ビジネスで忙しい自分へのご褒美にしてもいいのでは?という理由で導入しました。

アクアリウムのデザインをデザイナーさんにお願いしましたが、圧倒的にかっこいいです。新しい魚を入れたりするので、毎月の水槽メンテナンスが楽しみです。

Q.導入してみて、どう変わりましたか?

家に帰った時の楽しみがグッと増えました。家の扉を開けると、水槽の灯りが部屋を照らしてくれる。これがとてもラグジュアリーで、ビジネスの忙しさから解放されますね。

今では、寝る前に水槽を見ながらワインを飲むのが習慣になっています。水槽を眺めて頭を空っぽにしていると、新しいアイディアも浮かぶんです。

 

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