水槽をインテリアに!アクアリウムガイド

完成までの流れ

水槽のセットや機材の設置、水のセッティング、水草の配置まで、道具一式を揃えてから飼育を始めるために必要な作業を紹介しています。

アクアリウムをインテリアにするまでの流れをチェック!

アクアリウムを立ち上げるのに必要な道具が集まったところで、次に立ち上げ作業に入ります。これが水槽作成の醍醐味のひとつであり、苦労するところでもあります。まずはその流れを把握しておきましょう。

水槽のセッティング

最初に、水槽を置き、水草を植える準備をします。

水槽のセット 水槽は、水を入れるととても重くなります。水を入れてから水槽を動かすのは非常に手間がかかるので、水槽を置く場所は慎重に決めましょう。
日当たりのよい場所や、人の出入りが多いところは魚への刺激が強いので、咲けるのが無難です。
なお、買ったばかりの水槽はメラミンスポンジなどを使い、しっかりと洗いましょう。
出来上がりをデザインする 水草や、流木などの小物の配置をデザインしていきます。
水草は前景、中景、後景に向いたものがあり、それぞれの配置やバランスを考えながら買い揃えていきます。自由に植えていっても美しい水槽はできません。購入前に、しっかりとデザインをイメージしておきましょう。
ソイル、砂を入れる 水槽の底に入れる砂やソイルを入れます。
ソイルは洗わずにそのまま、砂はよく洗って底に入れます。4~5cmほどの深さにするとよいでしょう。砂の場合は、底床肥料も埋めておきます。
機材の配置 水草を植えたり、石を置いたりする前に、機材をセッティングしてしまいましょう。
ろ過器やヒーター、CO2強制添加装置などを配置していきます。水草を植えてしまうとセッティングがしにくいので、先に置いてしまうのがベター。
石や流木を配置 水草の前に、石や流木などの小物を置いていきます。水草の配置のイメージを思い出しながら、慎重に置いていきましょう。ヒーターやろ過器などを上手に隠せると、水槽が美しくなります。
レンゲやスクレーパーを使って、小物のそばに砂を寄せると安定します。

水のセッティング

水槽の準備ができたら、水槽の水質の準備をします。水槽の中で、アンモニアをバクテリアのはたらきで硝化するサイクルを作ります。3週間~1ヶ月ほどの時間がかかります。

カルキ抜き 水槽に入れる水のカルキを抜きます。カルキ抜きの薬剤などを使いましょう。
パイロットフィッシュ 水中にアンモニアを発生させるために、生命力の強いパイロットフィッシュを入れます。アカヒレやネオンテトラが一般的です。
エアレーション アンモニアの分解には酸素が必要です。そこで、エアレーションを使って水中に酸素を取り込んでいきます。空気中のバクテリアも取り込む効果があります。
水替え 最初はアンモニアを分解するバクテリアが少ないので、アンモニア濃度が高くなりすぎてしまいます。
アンモニア試験キットを使って、濃度が一定以上になったら水を3分の1ほど入れ替えます。
亜硝酸の検出・水替え 1週間ほどすると、アンモニア濃度が大幅に下がり、亜硝酸濃度が高まります。これは、アンモニアを分解するバクテリアが増え、亜硝酸を出しているからです。
これも同じように、濃度が高まったら水を3分の1ほど入れ替えます。
立ち上げ完了! ここまでくれば、魚がアンモニア濃度の高さで死亡する可能性はかなり低くなります。この段階で、ようやく魚を入れる準備が整いました。

水草の配置

水草を入れる場合は、随時水草を入れていきます。

水草の下処理 枯れかかった葉や、長すぎる根を切っていきます。作業中に水草が乾いてしまわないよう、霧吹きで水分を補給しながら進めるのがポイントです。
水草の植込み 水草は適当に植えるのではなく、前から後ろ、あるいは後ろから前へと慎重に植えていきます。ピンセットなどを使い、砂やソイルが巻き上がらないように、静かに植えていきましょう。
後景となる水草は、ろ過器などの配管を隠すように植えていきます。続いて中景、最後に前景と植えていきます。逆に前景から後景へと植えていく方法もあります。
しばらく様子を見る 水草を植えてすぐは、イメージ通りの美しさにはならないと思います。でも、それがふつう。残りは水草が成長することで完成していきます。
ここで手を入れたくなるのをグッとこらえるのが成功のポイント!1ヶ月くらいはレイアウトを変えずにガマンしてみましょう。

魚を入れる

アクアリウムを一気に華やかにしてくれるのが、魚の存在です。今までちょっと物足りなさを感じていた人は、ぜひ魚の導入を考えてみてください。もちろん生体なので飼育についてはある程度知識が必要です。水槽によって飼える魚を選んでもいいですし、魚を飼う前提で水槽選びをしてもいいでしょう。ただし、いきなり魚を入れてしまうのは危険です。その水槽内が魚を飼いやすい状態になっているかどうかを確認しなくてはいけません。せっかくお気に入りの魚を見つけて飼い始めたのに、すぐに死んでしまうのは悲しいですよね。まずはしっかりと準備をして、魚を迎え入れる体制を整えましょう。

また、水槽内が出来上がったとしても、いきなり魚を入れてしまうのも危険。魚は今までいた環境に慣れていますが、新しい水槽にはまだ慣れていません。弱ってしまわないように、ショップで購入してきた袋のまま、まずは水槽内に浮かべる、そして少しずつ袋の中にある水を水槽内に合わせながら様子を見て導入してください。魚の導入は最初が肝心です。


◇カージナルテトラ

熱帯魚の代表種として知られているカージナルテトラ。水質の変化にも強いため、初心者でも飼いやすいのが特徴です。カージナルテトラを飼育する場合、群れで入れてあげるのがポイント。群れて泳ぐ性質があるので、複数匹まとめて飼育するようにしましょう。

ただし、水槽内に慣れてくると、群れだって泳がなくなり、それぞれが好きなように水槽内で過ごすようになります。一度水替えなどをしたり、ちょっとしたストレスが加わるとまた群れて泳ぐようになるでしょう。ただし、過度なストレスを与えるのは危険です。初心者でも安心して飼うことができる熱帯魚なので、水槽立ち上げの際に最適ですね。

他の魚との混泳も問題ありませんので、まずはカージナルテトラから挑戦してみてはどうでしょうか。

 

◇ネオンテトラ

カージナルテトラと同様、ネオンテトラも熱帯魚の代表種であるといわれています。カージナルテトラと見た目が似ていますが、違いはネオンテトラのほうが少し小さいこと、そして体の赤い部分が少し狭いことです。とても小さな魚なので、やはりこちらも群泳での飼育が向いている熱帯魚といえるでしょう。

ネオンテトラの性格は、とても温和。ほかの熱帯魚がいても攻撃をすることはありません。反対にちょっかいをかけられても、反撃をすることはなく逃げるだけ。混泳にとても向いているといえますね。混泳ももちろんいいのですが、ネオンテトラだけで飼うのもおすすめ。色が統一されて、水槽内の見た目がすっきりし美しくなります。ネオンテトラだけでも、多めに飼育していれば赤色が際立って地味な水槽になることもありません。鮮やかさも楽しむことができ、初心者にも飼育しやすい熱帯魚といえるでしょう。

 

◇ラミーノーズテトラ

テトラという名前がついていますが、ネオンテトラやカージナルテトラとは見た目が大きく異なります。頭の先が赤くなっていることから、「酔っぱらった鼻」という意味がそのまま「ラミーノーズ」という名前の由来となりました。サイズは5cmほど、赤い頭だけでなく、尾ひれの縞模様もポイントです。ただし、まだこの色は飼育したばかりで見ることはできません。飼い慣れてきて、ラミーノーズも水質に慣れてきたころに発生し、だんだん色を濃く放つようになっていきます。長く飼育すればするほどに美しさを増す、とても飼育しがいのある熱帯魚ではないでしょうか。

性格の特徴は、とても元気なところ。餌をあげる際は、水槽内を活発に泳ぎ回っている姿が見れます。また、群泳を常に好むのもラミーノーズの特徴です。まとまって泳ぐ姿はとても美しいでしょう。

混泳については、テトラらしくとても温和なので、ほかの魚に攻撃をしかけたり、反撃をするといったことはありません。安心して飼うことができる熱帯魚です。

 

◇アフリカンランプアイ

分類はグッピーで、とても小さな体が特徴的です。その大きさは大きくても3㎝程度。小さな熱帯魚を探している人には向いています。目が青く光っているため、ランプアイという名前がつけられました。体は少し透明感があるような色なので、青の光だけが点となって主張され、複数匹で泳いでいるときにはとても美しいです。ただし、照明もとても重要。ショップでその光に惹かれて購入しても、自宅の照明ではあまり光らない、ということも多いです。アフリカンランプアイの美しさを最大限引き出すためには、照明にもこだわってみましょう。

アフリカンランプアイの性格は非常の温和でほかの魚に対して攻撃をすることはありませんが、反対にアフリカンランプアイが食べられてしまうことも。食べる気がないほかの魚も、泳いでいるうちについ口に入れてしまう可能性があるでしょう。混泳をする際には、アフリカンランプアイが口に入ってしまわないかどうかを確かめてくださいね。

 

◇ゴールデンハニードワーフグラミー

鮮やかな黄色をしている、ゴールデンハニードワーフグラミー。サイズは4㎝ほどで比較的小型の熱帯魚です。とてもかわいらしい見た目をしているので、飼育したいという人が多く常に人気となっています。2本の触角が特徴的で、何か気になるものは触覚で触って確かめる姿も愛らしいです。1匹でも十分美しくかわいらしいのですが、一緒に泳ぎ回る性質があるため、数匹まとめて飼育してあげるとよりかわいらしく泳いでくれるでしょう。

また、水槽掃除をしてくれるタイプの熱帯魚で、水草のカビやヒドラなどを食べてくれます。水槽内の状態を維持するためにも、入れておきたい熱帯魚ではないでしょうか。

グラミーと呼ばれる熱帯魚の中では、比較的温和な性格をしていますが、グラミー特有の気象の粗さを発揮することもあります。激しい戦いをすることはないでしょうが、ちょっとした小競り合いのようなことは起こるかもしれません。ほかの熱帯魚との相性は確かめてから購入しましょう。

 

◇ベタ

ベタの特徴は、美しいヒレです。体の大きさに比べてヒレがとてもきれいに広がってくれるので、1匹入れるだけでも水槽内が一気に華やかになります。ベタの中でも、鮮やかさを特徴とするのはショーベタです。ショーベタにも様々な種類があり、発色も形も、ヒレの美しさもそれぞれ異なります。気に入ったベタを見つけるために、いろいろなショップを見て回るといいでしょう。

ただし、ベタは混泳には向いていないので注意が必要です。とても気性が荒く、ほかの熱帯魚が傷を負ってしまいます。また、ベタ同士でも混泳はできないので、飼育するなら1匹での飼育が基本となります。ベタはショップでコップに入れられて販売しているのですが、この飼育方法は自宅でやらないようにしてください。やはりちゃんと水槽を用意して、水温も保ってあげることが元気に泳いでくれる秘訣です。

 

◇金魚

金魚は定番中の定番で、日本でとても有名な観賞魚といってもいいほどです。昔からお祭りの縁日などで金魚すくいもあり、身近な存在ではないでしょうか。金魚といっても、様々な種類があります。和金と呼ばれる一般的な金魚をはじめとし、目が飛び出ている出目金や、ヒレが長い琉金などもあります。まだまだたくさんの種類があるでしょう。

金魚は、金魚すくいなどで見かける金魚こそ小柄ですが、まだ成長段階の金魚が使われているからです。順調に成長すると、サイズは30㎝ほど。最初は小さな水槽で十分と思って飼い始めても、サイズが大きくなると水槽が小さくなり新しい水槽を買わなくてはならなくなります。また、たくさん食べてたくさん糞をするので、水質も悪くなりがち。アクアリウムをできるだけ美しく維持したいと考えるのであれば、ろ過フィルターなどをしっかりとつけるなど、金魚が飼いやすい環境を整えてあげなくてはいけません。

金魚は非常の温和な性格をしていて混泳に向いているように思えますが、サイズが大きくなるので、ほかの熱帯魚との混泳は難しいでしょう。金魚を飼育する場合は金魚だけのほうが飼いやすいです。

実はけっこう大変かも…

水槽の水を準備するだけで、これだけの工程があります。やりがいがあって楽しい反面、正直ちょっと面倒でもあります。

DIY派には嬉しいのですが「部屋にインテリアが欲しい」「アクアリウムの癒しが欲しい」と思っている人なら、水槽の立ち上げからメンテナンスまでやってくれる専門の業者に頼むのもアリです。初心者には難しい水質管理はもちろん、水草のレイアウトもしてくれます。プロのデザインですから、素人がやるより格段に美しくなります。

「自分で水槽をつくってみたい!」という方はともかく、水槽に癒しやインテリア性を求める方には、専門家にセッティングを依頼するのが吉です。

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